アプローチ上達シリーズPART6 ~ピッチショットの打ち方~

ボールの画像 アプローチのコツ

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はじめに

今回のアプローチ上達シリーズは、「ピッチショットの打ち方」です。

ロブショット

まず、アプローチショットは「ランニングアプローチ」「ピッチエンドラン」「ピッチショット」の3種類あります。
そのうちピッチショットの中には「ロブショット」と呼ばれるボールをたか~く上げて止めるショットがあります。最大飛距離まで高く上げるアプローチをロブショットと呼びますが、あくまでもピッチショットの1種類と考えて良いでしょう。

1.選択する状況

ピッチショットはボールを高く上げてランをあまり出さないショットですので、バンカー超えでかつグリーンエッジからピンまでの距離が短い場合など、特殊な状況で選択するショットです。
また、ボールが浮いている状況であることが必須です。

上げて止めるショットですので、成功すれば同伴者からの拍手喝さいは間違いなしですが、ボールを上げることのできるライ(状況)が必要ですし、スイング幅も大きく取るためにその分ミスも起こりやすいショットです。
したがって、上級者向きのショットといえるでしょう。

2.クラブ選択

ピッチショットはSW(サンドウェッジ)で打ちます。もちろんAW(アプローチウェッジ)で打てないわけではないですが、ボールを上げたいので、ロフトが寝ているSWのほうが向いています。
ほかにはロフト角の大きいLW(ロブウェッジ)というウェッジもあり、ロブショットにに関しては非常に打ちやすく、ボールが高く上がりやすい設計になっています。

3.ボールを置く位置

いままでのランニングアプローチやピッチエンドランと大きく異なるところが、ボールを置く位置です。
ピッチエンドランでもボールを左に寄せるとボールが高く上がりましたが、ピッチショットはボールを高く上げたいので、当然ボールも左寄りに置きます。

左足寄り

左足親指の延長線上を基準にするといいでしょう。

4.注意点

ハンドレート

他のアプローチショットと決定的に違うのがここです。アドレスの時点で、腕とシャフトがほぼ一直線になるハンドレートで構えます。
バンカーショットと構えとしては似ています。

ハンドファーストだとフォローでもクラブが手を追い越すことはないですが、ハンドレートで打つピッチショットは積極的にクラブが手を追い越して大きな円を描いて振るイメージです。

ハンドレート画像

右足体重で打つ

この辺もアプローチの基本とは真逆ですね。体重は最後まで左足に乗りきることはありません。

ただし、慣れないうちは右足に体重を残して振ろうとするとすくい上げたり、手打ちになってしまったりしますので、ここは注意が必要です。

リス太は右足体重で打つ意識よりは、最後までベタ足を維持することを意識して打つとピッチショットがうまく打てると思っています。

フェースとスタンスはオープンに

スムーズに体を回すためにアプローチはオープンスタンスに構えるのが基本ですが、ピッチショットはボールを高く上げたいので、ロフトをより大きく使うために、フェースを大きく開いて打つ必要があります。
開いたフェースの扱いですが、フェースの角度は打ちたい方向と垂直に合せて、スイングはスタンスなりに打ちます。

慣れないうちは打ちたい方向とスイングの方向が異なるために違和感があると思いますが、慣れれば平気です。

クラブは長めに持つ

ピッチショットはクラブを長めに持ちます。
これは、大きく円を描くように振ってクラブに遠心力を大きく与えるためです。
もちろん短く持ってもピッチショットは打てますが、ロブショットのように最大飛距離まで高く上げたい場合はできる限り長く持つべきです。

コックを積極的に使う

ボールを上げるためにクラブを鋭角的に入れてくる必要があります。したがったコックは積極的に使いましょう

クラブは大きくゆったり振る

クラブを長めに持ち、コックを積極的に使う、となると力が入って打ち急いでしまう可能性があるので、気をつけましょう。
クラブは大きくゆったり振ることがコツです。

最後までフェースを返さない

フェースは最後まで角度を変えず、自分から常にフェースの面が見えている状態を維持して振り抜くことが必要です。

ポイントとしては左ひじの抜きになりますが、あまり難しいことは考えず「フェースを返さない」ことだけ意識しましょう。返してしまうとスイングした方向にボールが飛んでいってしまい、かつボールが上がりません。

リス太個人的にポイントと思っていること

非常に個人的なイメージなのですが、アドレス時は重心を左右50:50くらいの意識で構えます。
よくピッチショット・ロブショットは重心を低めに、スタンス広めにと解説している記事があります。重心は安定させた方が良いと思うのですが、リス太の場合はスタンスを広めにしてしまうとすくい上げるような打ち方になってしまう傾向があるので、あまり重心の高さとスタンス幅は気にしません。いつものアプローチと同じ意識にします。

スタンスはオープンで、フェースは思いっきり開きます。
ボールは左足親指の延長線上に置き、ハンドレートで構えます。

ピッチショットをミスらずに打つためにリス太が重要だと思っているのは、アドレスとテークバック、ダウンスイングの3点です。

テークバック時に、ボールを上げよう上げようとする意識が強すぎると手を主導でクラブを上げてしまって、結果として手打ちになってしまう可能性がめちゃめちゃ高いです。
テークバックを手で上げないで、右ポケットを後ろに回す意識で腰から先に始動させる意識は必須だと思います。

ここをクリアできたら、コックを積極的に入れてダウンスイングに入りますが、ポイントとしては、ボールをすくい上げる意識を一切持たないことです。そのためにリス太が意識して使っているイメージがあります。
ダウンスイングからインパクト・フォローにかけて、両足の間にゴムボールをはさんでいるイメージを持ちます。
とくにインパクトに向かって、このゴムボールをつぶす意識で打ちます。
こうすると、左側の壁が自然にできて、体が流れたり、右ひざが出てしまったりといったことが一切なくなります。

みなさんも是非このゴムボールイメージ、使ってみてください。

5.最後に

ピッチショット・ロブショットは非常に難しいショットです。
初心者のうちは、ランニングアプローチとピッチエンドランをマスターすれば、まったく問題ないですし、ボールと地面の間にある程度スペースが必要なショットであり、選択できる状況が限られる特殊なショットですので、練習の優先順位は低くて良いと思います。
でも、ゴルフは楽しくてなんぼですから、ピッチショット・ロブショットも積極的に練習すると、ボールをどのように打ったら上がるのか、オープンスタンスの度合いなど、様々な引出しが増えてゆきます。

難しいショットでも、ミスすることなんて恐れずにどんどん練習しましょう!
高度な技が成功したときの快感はゴルフの醍醐味ですよね!!

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