はじめに
バンカーショットに関する記事2連発!
今日は硬いバンカーからの打ち方です。
バンカーショットそのものに苦手意識を持っているゴルファーにとって、バンカーの砂が硬かろうが、柔らかかろうが、苦手なものは苦手という意見もあるでしょう笑
でも、前回の「バンカーショットでボールが上がらない理由」の記事にも書いた通り、バンカーショットは、ボールが砂の上にあるからこそ、バンカーショットならではの打ち方が必要なんです。
そして、砂が柔らかい場合は、バンスを使うためにフェースを開いて、パワーが逃げないようにハンドダウンに構える必要があるわけですよね。
でも、これは砂が柔らかい場合の話なんですよ。
砂が硬い状況のバンカーで同じことをやったら、砂(地面)にクラブが弾かれてトップ、ホームランになってしまいます。
そこで、硬いバンカーならではの打ち方をする必要があるんです。
リス太も硬いバンカーが苦手でした。というか、今も好きではないです。だって、普通のショットとは違う選択をしなきゃいけないですからね。でもこの記事では、どんなアドレス、ショットを選択するか、にはきちんと理由があって、頭で理解してそれを実行することが大切ということをお伝えしたいんです。詳しくお話ししていきますね!
状況分けして考えよう!
硬いバンカーといっても、実は状況は様々です。
一般的に硬いバンカーは、以下のどれかに当てはまりますかね。
・砂が少ないベアグラウンド状態
・雨で砂が締まっている
・冬場の朝で凍ってコチコチ
こんな感じです。
共通して言えることは、通常のバンカーショットのように、バンスを使って砂を弾く力でボールを飛ばそうとすると、硬い砂にクラブが弾かれてしまうことです。
つまりバンスが使えない状況なんですね。
ですので、バンスを使わない打ち方が基本になり、または弾かれないような打ち方をする必要があるんです。
次は状況別に打ち方を見てみましょう。
砂が少ないベアグラウンド状態
硬いバンカーというと、これが一番シチュエーションとしては多いですかね。
地面に近い状態から打つので、バンスがボールの下に入る空間がありません。
この状況で通常のバンカーショットをすれば、クラブが弾かれてホームランになります。
ですので、基本的にはバンカーショットの基本は忘れて、フェースを開かずにロフトを立ててハンドファーストで打つことが基本です。
通常のアプローチに近い打ち方ですね。
ただ、ベアグラウンドといっても、多少砂はありますので、エッジは砂に入る余地があります。
ですので、エッジをボールの手前に入れることになります。
あまり手前に入れすぎると、ボールが飛ばないので、ボールの1~2センチ手前ですね。多少シビアです。
もちろん、砂の量にもよりますので、全く砂がない場合はクリーンにボールを打つしかないですね。
また、ロフトが立っているので、ランが多くなることを頭に入れましょう。キャリーの1.5倍ほどは転がる意識でOKです。
雨で砂が締まっている
これも多いですかね。
とくに湿気が多い季節の朝なんかは同じ状況が多いです。
このシチュエーションでも、バンスは使えないです。クラブが弾かれてしまいますから、通常のバンカーショットは使えません。
ただし、打ち方は砂の締まり具合によって2種類です。
砂が締まり過ぎて全くバンスを使えなそうな状況の時は、ベアグラウンドの時と同様にフェースを開かず、ロフトを立てて打ちましょう。
ただ、エッジが砂に弾かれる可能性が高いので、エッジを入れるポイントは非常にシビアですね。
一方、多少はバンスを使える余地がありそうな状況であれば、フェース開いて打っても大丈夫です。
ただしそれでも、締まった砂に弾かれる可能性はあるので、バンスが弾かれないようにバンスを地面に押し付けるようなインパクト、フォローが大切です。
振り切らないで、ドンッ、おわり。って感じです。
ショットとしては難しいですが、ボールを高く上げることはできるので、トライする価値はありです。
冬場の朝で砂が凍ってコチコチ
冬のラウンドではあるあるの状況ですよね。
こちらはどうにもなりません。
もはやバンカーではないという意識を持ちましょう。
バンカーのアゴが高くない場合はパターを使うのが実は最も良い方法です。
絶対に砂に弾かれないですからね。
パターが使えない場合は、通常のアプローチと同様にハンドファーストでボールをクリーンに打ちましょう。
場合によってはグリーンに乗せることは諦めて、次が狙える位置に安全に出す選択をすることも重要ですよ。
サンドウェッジだけがウェッジじゃない
バンカーショットでは、サンドウェッジを使うことが多いですよね。
でも、これってバンスを使うと効率的にバンカーを脱出できるからです。
そもそもバンスを使えない硬いバンカーなら、もはやサンドウェッジを使う前提だって疑ってかかるべきです。
このような状況では、ロフトを立てて打つので、アプローチウェッジやピッチングウェッジを選択した方がバンス角が小さくなるので、ホームランの危険が少なくなります。
ただし、ボールの高さはサンドウェッジよりも低くなりますし、ランが多くなるので、状況に応じて使い分けましょうね。
おわりに
硬いバンカーからの打ち方でした。
まとめると、状況分けして打ち方を考えることが大切だということです。
ベアグラウンドだったらとか、雨で砂が締まってたら、といった場合分けは基本的に重要なんですが、砂の量や砂の硬さ、アゴの高さなど、状況はその時々で異なりますよね。
バンカーの状態を足裏でしっかり感じて、どんなボールを打ちたいのか、どの辺りにボールを落として転がしてピンに寄せるには、どの打ち方が最適かを考えて、クラブとショットの選択をすることが大切なんです。
今日お話しした内容には、なぜそうなるのか?がたくさん詰まってます。
なぜ通常のバンカーショットではフェースを開くのか、逆に硬いバンカーではフェースを開いてはいけないのか、しっかり理解できれば、おのずと打ち方は異なるはずですし、ちゃんとやるべきショットが選択できるようになります。
ゴルフは頭です。
バンカーに入っても慌てず騒がず、次の一打を大切にラウンドできるようお祈りしています☆