シャフトの「しなり」で飛ばす

シャフト練習 ボールを飛ばすシリーズ

シャフト練習

はじめに

こんばんは。リス太です。

もうすっかり暖かくなって、ゴルフには良い時期ですね!天気がいいとコースはもちろん、練習場も混んでますもんね。
ゴルフやるぞ~って気になりますね!

さて、今日はシャフトの「しなり」についてです。

みなさんウッドは得意ですか?
特にドライバー、フェアウェイウッドはシャフトのしなりをうまく使わないとボールを強く遠くに飛ばすことができません。また、方向性にも大きく影響します。
ウッドはシャフトが長いので、ショートアイアンなどシャフトが短いクラブでは多少ごまかせていたミスが前面に出てしまうんです。
ウッドだけではなくロングアイアンでも同様ですね。

では、このシャフトのしなりのメカニズムをご説明しますね。

そもそもシャフトのしなりとは?

シャフト画像

みなさんシャフトのしなりと聞くと、女性用のクラブや男性のレギュラー以下のシャフトを想像されるのではないでしょうか?(シャフトの硬さ(フレックス)についてはこちら)

たしかに、軟らかいシャフトはムチのようにしなるイメージがありますね。
でも実は、プロ仕様のX以上のシャフトでも、どんな番手のクラブでも、シャフトは常にしなるんです。
そして、このしなりを使って打たなければ、ボールは強く真っすぐは飛ばないんです。

しなりを司る要素

さて、クラブを購入したことのある方はシャフト選びの際に「キックポイント(調子)」と「トルク」という言葉を聞いたのではないかと思います。どちらもクラブ選びでは重要な用語です。
キックポイントは元調子、中調子、先調子とあり、シャフトの「しなる位置」を表します。さらにこのキックポイントはしなり度合い・強さにも大きく影響します。

一方、トルクはシャフトのねじれ度合いを表します。トルクは数値の大小で表されますが、よく「ハンドルの遊び」に例えられます。

ハンドルは遊びが大きければ、大きくハンドルをきってもそんなに曲がらないですよね。遊びが小さければその逆で、少しきっただけでもきった分だけ曲がります。

トルクもそれと同じです。

トルクが大きければ、ねじれは少なく(遊びが大きく)、手の動きに鈍感、逆に小さければねじれが大きく(遊びが小さく)、手の動きに敏感なシャフトということになります。
要はクラブの操作に応じて球筋を変えたい上級者にとっては、トルクが小さい方が操作性が高くなりますし、初心者・アベレージゴルファーにとっては、トルクが大きい方がつねに同じポイントにクラブが戻ってきますので、ミスは少なくなります。
つまり、トルクが小さいシャフトは上級者向き、大きいシャフトは初心者・アベレージゴルファー向きということになります。

水野リス太画像

リス太

ちなみに、キックポイントが元調子だとシャフトのしなりは小さく、先調子になるとしなりが大きくなります。
なぜなら、そもそもシャフトは手元が硬く、先が軟らかい構造になっているので、先調子であればシャフト全体のしなりはさらに大きくなるといった理由です。キックポイントについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでください。トルクについてはまた別の機会に書きますね!

そんなわけで、シャフトはキックポイントによってしなる量が決まり、トルクによって、ねじれの量が決まるわけです。

さて、ここからが本題です。

シャフトのしなりのメカニズム

シャフトはしなるし、しなりを活かさないとボールは強く、遠くへまっすぐ飛ばせない。わかるような、わからないような感じだと思います。

シャフトはしなりますが、しなったら戻りますよね?

この「しなり戻り」がしなりのメカニズムにとって非常に重要なんです。

シャフトがしなるのは、すでにお話した通り、もともとそういう作りだからですし、キックポイントがあり、かつシャフトやグリップよりもヘッドの方が重いからですね。

ではクラブをテークバックしたら、引いた方向に真っすぐしなるのかというと、そうではないです。ここで出てくるのが「ねじれ」ですね。

ゴルフでは、ボールが当たるヘッドがシャフトの延長線上にないですよね。

クラブ比較

シャフトからボールが当たる位置が一直線でなく離れているために、しなるとその分ねじれる力が発生します。このねじれの量がトルクです。

しなり戻りの話に戻ると、バックスイングからトップ、切り替えしでシャフトはちょうど「Cの字」のようにしなります。
そして、インパクトの前に「逆Cの字」に戻ります。この状態が「しなり戻り」です。

Cの字

「しなり」と「ねじれ」のタイミングをうまく合わせてインパクトしないと、ボールに最大限のパワーは伝わりません。
しなりは振り遅れのミスにつながりますし、ねじれはフェースの開閉のタイミングに影響するので、スライスやフックを招きます。

シャフトのしなりとねじれを最大限生かして、逆C字型でタイミング良くボールにインパクトできるとナイスショットになるわけです。

ですので、シャフトのしなり戻りを生かしたスイングができるように練習していけば良いわけですね。

シャフトのしなり戻りを感じるには?

まずは「しなり」と「しなり戻り」を体感

練習

まわりのゴルファー仲間で、自分のクラブよりもシャフトの軟らかいものを借りてボールを打ってみると、しなりを感じやすいです。
できればレディースクラブを借りて打ってみると、面白いほどしなりを感じられて、しなりの感覚を身につけることができますよ!
そのしなりの感覚をもったままで、自分のクラブでスイングしてみると、いままでとは違った感覚でクラブをしならせながら振ることができるはずです。

スイング時のポイント

グリップに力が入りすぎると、シャフトはしなりません。
想像してもわかるとおり、やわらかいシャフトでも、グリップをフルパワーで握って振ったら、しならずミスります。

グリップは「小鳥を手のひらで包む程度」の力で握りましょう。個人差はありますが、最大を10だとすれば2~3くらいの力でOKです。

また、トルクにも関係しますが、シャフトのしなりとねじれのパワーを最大限いかすためには、スイングが「リバースピボット」にならないことがとても重要です。
つまりギッタンバッコンスイングにならないように、ということですね。

バックスイングでは左肩が落ちず、インパクトでは右肩が落ちないように我慢してスイングすることが大切です。そのためにはゴルフの基本である、背骨を軸にしたフラットな体の回転がとても重要です。

おわりに

シャフトの「しなり」と「しなり戻り」についていろいろ書いてきましたが、最後にプロのスイング画像をみると「逆Cの字」のイメージがわきやすいと思います。

タイガー画像

ね。すごいですよね。さすが全盛期のタイガー。

こんなスイングができるように(タイガーは無理でも)、いっぱい練習して、ボールを強くまっすぐ飛ばせるようになっちゃいましょう☆

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