【女子プロ情報】鈴木愛選手

選手データ

参照元：http://www.pargolf.co.jp

2018.10.132017.11.08

参照元：http://www.pargolf.co.jp

はじめに

今回はJLPGAツアープロから、鈴木愛選手の紹介です。

2017年11月5日にフォン・シャンシャン選手の優勝で幕を閉じた「TOTOジャパンクラシック2017」では、日本勢の中で孤軍奮闘。

惜しくも2位に終わりましたが、さすがのプレーぶりでしたよね！

今回は、もはや女子ゴルフ、いえ、日本ゴルフ界を背負う存在にまでなった（勝手に言って失礼極まりないですね…笑）鈴木愛選手を追っていきます！

鈴木愛選手経歴

参照元：http://clubping.jp/

選手詳細

まずは、鈴木愛選手の詳細データです。

項目	データ
選手名	鈴木愛 (スズキアイ)
所属	セールスフォース
身長・体重	155cm 55kg
生年月日・年齢	1994/05/09 (23歳)
出身地・出身校	徳島県三好郡・倉吉北高等学校（鳥取県）
趣味	ショッピング
ゴルフ歴	11歳～
戦績	LPGAツアー5勝、’14LPGA新人賞　日本プロスポーツ新人賞
プロ歴	2013年8月2日～(85期生)
ホールインワン	2回

鈴木愛選手の実家は徳島県で材木店を営んでいたんですが、11歳で宮里藍選手に憧れてゴルフを始めた鈴木愛選手が、鳥取県の高校にゴルフ留学をした際、一家で移り住んでサポートしたという話です。

リス太

プロゴルファーのエピソードを聞くと、こういった家族の全面サポートがよく出てきます。それくらいしないと強くなれない厳しい世界ですからね。当然かもしれないですが、ただただ家族愛に感動です。
リス太も娘がいるので、「お父さん、本気でゴルフしたいからアメリカに留学させて」って言われたらどうするかな～とか考えちゃいますね笑

さて、鈴木愛選手のプロ同期生は、藤田光里選手、成田美寿々選手、そして松森彩夏選手ですね。

リス太はこの世代をゴールデンエイジと呼びたいです（勝手にしろ）。

この4人は早い段階でレギュラーツアー優勝を果たした精鋭達ですからね。
とくに鈴木愛選手は2014年、メジャー（日本女子プロ選手権）にいきなり勝ちましたし。

ちなみに2013年のプロテストは2位成田美寿々選手、3位が鈴木愛選手でした。
また、新人戦の「加賀電子カップ」は1位が藤田光里選手で2位が成田美寿々選手です。鈴木愛選手は13位タイでした。

同期で刺激し合い、高め合えるというのはプロとしてとてもいい環境ですよね！

おそるべきアベレージデータ！

データで見る鈴木愛選手！と題して勝手にやります笑

最近の鈴木愛選手はまさに強いの一言ですが、強さは数字に表れます。

各種データを見ていきますね。

平均パット数

※総パット数÷総ホール数

鈴木愛選手と聞くと、よく言われるのがパットの上手さです。

2017年11月6日時点のJLPGA平均パット数ランキングでは、26試合で1.7553と1位です。

トップ10の選手だけ載せてみます。

順位	選手名	平均パット数	試合数	総ラウンド数
1位	鈴木愛	1.7553	26	83.0R
2位	申ジエ	1.7631	22	71.0R
3位	全美貞	1.7710	27	83.0R
4位	テレサ･ルー	1.7732	28	83.0R
5位	キムハヌル	1.7773	25	80.0R
6位	柏原明日架	1.7789	30	87.0R
7位	大城さつき	1.7810	28	83.0R
8位	森田遙	1.7819	28	86.0R
9位	姜秀衍	1.7850	23	56.0R
10位	藤本麻子	1.7944	33	99.0R

※データはLPGA公式WEBサイト(https://www.lpga.or.jp)を参照

10月中旬の富士通レディースでは、パットが決まらず4位に泣いた鈴木愛選手ですが、とはいえパットの上手さは驚異的ですよね。

試合の放送を見てるだけでも、普通ならロングパットでしょ、というレベルのパットを普通に入れてきます。

2017年は春先に少しパッティングの調子を落としていましたが、気づけばやはりこの位置に君臨してくるあたりがさすがです。

そして、鈴木愛選手のパッティングのなにがすごいって、2016年の平均パット数も1位だったんです。しかも1.7445で2位の申ジエ選手の1.7631より0.02ポイント近く良いわけです！

ちなみに2015年は1.7738で3位でした。この年は、1位がイ・ボミ選手、2位がアン・ソンジュ選手です。

つまり、ず～っと上手いんですよ。パッティングが。

年別でみると、こんな推移になります。

年	平均パット数	前年比	順位
2015年	1.7738	–	3位
2016年	1.7445	＋0.0293	1位
2017年(11/6時点)	1.7553	－0.0108	1位

※データはLPGA公式WEBサイト(https://www.lpga.or.jp)を参照

この継続的なパッティングの上手さが鈴木愛選手の強さの秘訣の一部なのは間違いないですね。

2017年平均ストローク数（11/6時点）

※総ストローク数÷総ラウンド数

鈴木愛選手の代名詞はパッティングですが、とはいえそれ以外のデータからも鈴木愛選手の上手さ、強さが垣間見えます。

その指標のうちの一つが、平均ストローク数です。

11月6日時点のLPGA平均ストローク数ランキングTOP10です。

順位	選手名	平均ストローク数	試合数	ラウンド数
1位	申ジエ	70.4798	22	71.0R
2位	キムハヌル	70.7134	25	80.0R
3位	テレサ･ルー	70.8390	28	83.0R
4位	鈴木愛	70.8193	26	83.0R
5位	イミニョン	70.8390	26	81.0R
6位	上田桃子	71.0106	28	84.0R
7位	笠りつ子	71.2278	32	97.0R
8位	成田美寿々	71.2530	28	87.0R
9位	アンソンジュ	71.3803	26	74.0R
10位	川岸史果	71.3834	28	86.0R

※データはLPGA公式WEBサイト(https://www.lpga.or.jp)を参照

鈴木愛選手はきちっと4位につけてますね！流石の一言です。

パットが良いので結果として上位に来るのは当然ですね。

2017年その他データ（11/6時点）

その他のデータも見てみましょう！

データ種別	順位	値
フェアウェイキープ率	22位	67.7281%
パーオン率	11位	70.1473%
パーセーブ率	8位	86.8139%
イーグル数	21位	3
バーディー数	6位	306
平均バーディー数	2位	3.6867

※データはLPGA公式WEBサイト(https://www.lpga.or.jp)を参照

ザッとこんな感じです。見る限りではフェアウェイキープ率やパーオン率など、全体的に良い数字ですが、やっぱり中でもパッティングの数字が突出してますね。

全体的に穴がない上手さがありつつ、最後にパットという武器があるので、まさに「強い」選手なわけです。

パットイズマネーを体現する選手と言っていいと思います！

2017年TOP10フィニッシュ(11/20時点)

参照元：http://www.pargolf.co.jp

2017年の鈴木愛選手は、5月の「ほけんの窓口レディース」と6月の「アース・モンダミンカップ」で2勝していますが、それ以外の試合を見ても、28試合でTOP10フィニッシュが14回です。
そのうち、5位以内が9回あるのがすごいですね。

※11月20日追記
ちなみに、11月19日の「大王製紙エリエールレディースオープン」も2位に入り、さらに5位以内フィニッシュの回数を1回伸ばして、10回になりました！すごい！！！

ツアー種別	大会名	スコア	順位
日本LPGA	LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ	-5	7位タイ
日本LPGA	大王製紙エリエールレディースオープン	-15	2位
日本LPGA	伊藤園レディース	0	27位タイ
日米共同開催	TOTOジャパンクラシック	-17	2位
日本LPGA	樋口久子三菱電機レディスゴルフトーナメント	-3	10位タイ
日本LPGA	富士通レディース	-9	4位
日本LPGA	日本女子オープンゴルフ選手権競技	-10	4位
日本LPGA	日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯	0	7位タイ
日本LPGA	ニトリレディスゴルフトーナメント	-4	5位
日本LPGA	アース・モンダミンカップ	-18	1位
日本LPGA	サントリーレディスオープンゴルフトーナメント	-9	6位タイ
日本LPGA	ほけんの窓口レディース	-7	1位
日本LPGA	サイバーエージェントレディスゴルフトーナメント	-7	2位
日本LPGA	フジサンケイレディスクラシック	-8	3位タイ
日本LPGA	スタジオアリス女子オープン	-6	4位
日本LPGA	ヤマハレディースオープン葛城	-2	6位タイ
日本LPGA	Ｔポイントレディスゴルフトーナメント	-5	8位タイ

鈴木愛選手だって人間ですから、予選落ちも3回ありますが、それでもこの安定した強さはさすがですね。
ちなみに予選落ち3回のうちの1つは全米女子オープンです。

2017年獲得賞金ランキング（11/27更新）

順位	選手名	金額	優勝回数	試合数
1位	鈴木愛	¥140,122,631	2	29
2位	イミニョン	¥126,439,365	2	29
3位	テレサ･ルー	¥124,356,031	4	31
4位	キムハヌル	¥121,783,000	3	28
5位	申ジエ	¥121,261,865	2	24
6位	上田桃子	¥101,820,977	2	31
7位	川岸史果	¥82,150,534	1	31
8位	李知姫	¥80,376,477	1	29
9位	全美貞	¥72,495,033	1	30
10位	アンソンジュ	¥71,097,527	1	29

11月上旬の「TOTOジャパンクラシック2017」で、とうとうキム・ハヌル選手を抜いて1位に躍り出ました。

LPGAのレギュラーツアーはまだ3試合残ってますからね。まだまだ先が読めない状況ですが、鈴木愛選手の今の強さなら、初の賞金女王は目前ではないでしょうか！

※11月20日追記

参照元：https://www.lpga.or.jp

11月19日に開催された「大王製紙エリエールレディースオープン」は申ジエ選手が見事優勝をかざり、賞金ランキング4位まで上がってきました！
鈴木愛選手も2位に入り、さらに2位のキム・ハヌル選手との差を拡げました。

LPGAレギュラーツアーも残り1試合！
鈴木愛選手が圧倒的に有利な状況ですが、まだまだ予断を許しません。
最終戦の「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」で6位以内に入れば、自力での賞金女王が確定する鈴木愛選手。

最終戦も目が離せないですね！

※11月27日追記

参照元：https://www.lpga.or.jp

今季最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」での鈴木愛選手は7位タイでしたが、賞金ランキング5位のテレサ・ルー選手が優勝したことで、見事に初の賞金女王が確定しました！

鈴木愛選手おめでとうございます！！

参照元：https://www.lpga.or.jp

鈴木愛選手のパット練習法

Photo：Atsushi Tomura/Getty Images

さて、鈴木愛選手のパットの上手さについてはお話ししましたが、当然のことながらパッティングの上手さは日々の鍛錬のなせる技！

でも、一体どんな練習をしてるんだろ？って思いますよね？？

特別な練習をしているわけではなく、基本練習を丹念に行っているそうです。

ただ、パット巧者らしく、練習グリーンではカップ周り1.5メートルの距離を反時計回りに10方向からストロークして、その日のグリーン状態を確認するメニューを行ったり、独自の練習方法をたくさん持ってそうですね。

また、ショートパットはカップを必ずオーバーするように打つのは当然ですが、その理由を鈴木愛選手は「強めに打つ方が入る確率が高まるから」と話しています。

理論派の顔が見えるような気がしますね。

動画でも鈴木愛選手！

今度は、鈴木愛選手のプレー動画と製品発表会動画です。

アイアンショットのスロー動画

PINGパター「SIGMA G（シグマG）」デモンストレーション動画

こちらの動画は「GDO公式動画チャンネル」からお借りしています。

PINGの新製品発表でのデモンストレーションを鈴木愛選手がおこなっています。
製品以上に鈴木愛選手のパッティングのストロークに釘づけになります笑

アイアンのキレをはじめ、安定感のあるプレーぶりが身上の鈴木愛選手ですが、パッティングを突き詰めて、圧倒的なレベルに達すると、上手い選手から「強い」選手に変わるんですね。
2016年のツアーくらいから強さがでてきて、2017年はその強さに凄みがプラスされてきているように感じますね！

2017年使用クラブ

鈴木愛選手のクラブセッティングです！

番手	クラブ
ドライバー	PING G ドライバー（10.5° ALTAJ50 S)
FW・UT	PING G フェアウェイウッド (17.5°(#5) G TFC390 SR) PING G ハイブリッド (22° MCH70 R) PING G30 ハイブリッド (25° MCI70 R)
アイアン	PING i200アイアン (6I-PW N.S.PRO 950GH R
ウェッジ	PING グライド 2.0 ウェッジ SS (50°/54°) グライド 2.0 ウェッジ TS (58°)
パター	PING VAULT パター ANSER 2
ボール	タイトリスト PRO V1x