はじめに
さあ、日本男子(JGTO)ツアーも残り2戦となり、賞金王争いにも重要な試合となる「カシオワールドオープン」が11月最終週の週末に決勝ラウンドを行いました。
場所は高知県のKochi黒潮CC(7,315ヤード、パー72)で行われたこの試合、賞金ランキング1位の小平智選手が3日目終了時点で2アンダーの29位タイ、賞金ランキング2位の宮里優作選手が4アンダーで21位タイと優勝争いに加わるには、ハードな状況で最終日を迎えました。
賞金王争いも佳境に!
3日目を終えた時点でトップに立ったのは、10月のブリジストンオープンで優勝した時松隆光選手。
11アンダーで首位を走る時松選手を元賞金王の金庚泰選手が追いかける展開です。
順位 | 選手名 | スコア | 3日目スコア |
---|---|---|---|
1位 | 時松 隆光 | -11 | -6 |
2位 | 金庚泰(キムキョンテ) | -10 | -4 |
3位 | 谷口 徹 | -9 | -4 |
4位タイ | S・ハン | -7 | -7 |
4位タイ | 岩田 寛 | -7 | -4 |
4位タイ | 松村 道央 | -7 | -3 |
7位タイ | 石川 遼 | -6 | -6 |
7位タイ | 宋永漢(ソンヨンハン) | -6 | -6 |
7位タイ | 姜庚男(カンキョンナム) | -6 | -6 |
7位タイ | 片岡 大育 | -6 | -2 |
7位タイ | ドンファン | -6 | -2 |
7位タイ | 今平 周吾 | -6 | -1 |
すでにお話ししたとおり、小平智、宮里優作両選手にとっては苦しい展開で、翌週のゴルフ日本シリーズJTカップを見据え、とくに宮里優作選手は1円でも小平智選手に詰め寄りたいところですね。
スンス・ハン選手の逆転劇!
さて、カシオワールドオープンの最終リーダーボードです。
順位 | 選手名 | スコア | 最終日スコア |
---|---|---|---|
優勝 | S・ハン | -13 | -6 |
2位 | B・ジョーンズ | -12 | -8 |
2位 | 石川 遼 | -12 | -6 |
2位タイ | 金庚泰(キムキョンテ) | -12 | -2 |
2位タイ | 時松 隆光 | -12 | -1 |
6位 | 谷口 徹 | -11 | -2 |
7位 | 松村 道央 | -10 | -3 |
8位タイ | 小平 智 | -8 | -6 |
8位タイ | 宮里 優作 | -8 | -4 |
8位タイ | 稲森 佑貴 | -8 | -3 |
8位タイ | 星野 隆也 | -8 | -3 |
3日目終了時点では、トップの時松隆光選手に4打差をつけられていた米国のスンス・ハン選手が7バーディ、1ボギーの66で回り、通算13アンダーで逆転優勝!賞金4,000万円を手にしました。
スンス・ハン選手にとってはこれがツアー初優勝。
「三好16番パー3での悪夢の11打」が有名なスンス・ハン選手ですが、もともとリカバリー率、パーキープ率が高い安定感のある選手です。小技がうまくショートゲームを得意にしているタイプですね。
飛距離やショットは並以上といったところ(偉そうですみません…)ですが、アプローチ、パターがうまく、2017年も平均ストローク数70.34で5位につけています。
データでの強さがやっと勝利に結びついた一勝ですね!
石川遼選手も復調
もう1つうれしいのが、石川遼選手が復調して来ているところですね。
本人もインタビューで「良くなって来ている」と繰り返し話していますが、カシオワールドオープンでも、3日目、4日目はともに66で回り、通算12アンダーの2位タイまできました!
日本ツアーに復帰してから、予選通過もままならない状況が続いてきた中で試行錯誤した上での復調ですから、本人も相当手応えを感じていることでしょうね!
石川遼選手は、日本ゴルフ界を盛り上げてくれるゴルファーですから、復調はうれしいニュースです!
また、小平智選手、宮里優作選手は、ともに8アンダーの8位タイまで順位を上げてのフィニッシュとなりました。
決勝ラウンドに入っての60台キープは両選手ともに流石の一言ですね。
2017年JGTO賞金王ランキング(11/27時点)
カシオワールドオープンはスンス・ハン選手の逆転優勝で終わりましたが、やはり気になるのは賞金王争い!
カシオワールドオープン終了時点のJGTO賞金ランキングです。
順位 | 選手名 | 金額 | 優勝回数 |
---|---|---|---|
1位 | 小平 智 | \160,009,813 | 2回 |
2位 | 宮里 優作 | \142,831,982 | 3回 |
3位 | Cha.キム | \132,326,556 | 3回 |
4位 | 池田 勇太 | \125,098,846 | 3回 |
5位 | S・ハン | \104,692,668 | 1回 |
6位 | 今平 周吾 | \97,832,736 | 1回 |
7位 | 片山 晋吾 | \79,628,383 | 1回 |
8位 | H.W.リュー | \76,129,076 | 1回 |
9位 | S.ノリス | \70,128,663 | 1回 |
10位 | 宋永漢 | \66,151,716 | 0回 |
まだ、小平智選手が宮里優作選手に2,000万円近くの差をつけている状況です。
最終戦の「日本シリーズJTカップ」は賞金総額1億3千万円、優勝賞金4,000万円ですから、4位の池田勇太選手まで賞金王のチャンスが残っています。
女子ツアーと同じく最終戦まで持ち越しですね。楽しみです!
おわりに
カシオワールドオープンはスンス・ハン選手の見事な逆転優勝で幕を閉じました。
来週の日本シリーズJTカップで長らく続いてきた男子ツアー(JGTO)の賞金王争いの行方が決まります!
小平智選手は夫婦揃っての賞金王獲得に向けラストを飾れるか、目が離せない戦いになりそうですね☆