はじめに
11月の連休に行われた「TOTOジャパンクラシック2017」は中国のフォン・シャンシャン選手が優勝を飾りました。
場所は、茨城県小美玉市の太平洋クラブ美野里コース(6,608ヤード/パー72)です。
米LPGAツアーとの共同開催である本大会には、リディア・コ選手をはじめとした世界の名だたる強豪選手が参戦しました。
その中で優勝したフォン・シャンシャン選手は2017年11月5日現在、女子世界ランキング4位、米国LPGA賞金ランキング9位。この大会も、1日目に6アンダーで1位タイで発進して、そのまま3日間一度も1位を譲ることのない見事な完全優勝でした!
以下、最終順位です。
順位 | 選手名 | スコア | 獲得賞金 |
---|---|---|---|
優勝 | フォン シャンシャン | -19 | ¥24,750,000 |
2位 | 鈴木 愛 | -17 | ¥15,128,960 |
3位 | アンナ・ノードクイスト | -15 | ¥10,974,920 |
4位 | リゼット・サラス | -13 | ¥8,490,020 |
5位T | イ ミヒャン | -12 | ¥4,478,760 |
5位T | モリヤ・ジュタヌガーン | -12 | ¥4,478,760 |
5位T | S.J.スミス | -12 | ¥4,478,760 |
5位T | ミンジー・リー | -12 | ¥4,478,760 |
5位T | 比嘉 真美子 | -12 | ¥4,478,760 |
5位T | リディア・コ | -12 | ¥4,478,760 |
圧倒的な強さ
3日間を通じて、フォン・シャンシャン選手の強さが際立ちましたね。
2日目には9アンダーのビッグスコアがありました。
でも、最終順位を2位につけた鈴木愛選手もフォン・シャンシャン選手から大きく離されることなく、2打差のフィニッシュはすごいです。
でも、やはり勝敗を分けたのは、フォン・シャンシャン選手の勝負強さ。
鈴木愛選手も後半INに入って、4バーディと巻き返したものの、3メートル以上のバーディパットは惜しいところで決まらず、フォン・シャンシャン選手に並ぶところまではいきませんでした。
対するフォン・シャンシャン選手がカップをなめるようにしながらも見事に決めてくるあたり、勝負強さを感じましたね。
さすが世界4位といったところでしょうか。
比嘉真美子選手も頑張った!
最終順位では、比嘉真美子選手が12アンダーの5位タイに入りました。
NEC軽井沢72ゴルフトーナメントでキム・ハヌル選手とのプレーオフを制して3勝目を上げて以来、優勝からは遠ざかっていますが、世界の強豪選手が集うTOTOジャパンクラシックでの奮闘は大きな自信になったのではないでしょうか。
本人も「来週からが楽しみ」と話していました。
フォン・シャンシャンと鈴木愛
やはりこの2人のデッドヒートは熱かったですね。
このレベルの戦いでは最終日スタート時の2打差が大きかったということですね。
フォン・シャンシャン選手も、大会後のインタビューで、「緊張していましたが、追う立場の鈴木選手の方がプレッシャーを感じていたはずです。私の経験では。」と話しています。
18番ホールアウト後には、フォン・シャンシャン選手から鈴木愛選手に、「なぜアメリカでプレーしないの?」と声をかけたとか。
強者同士の通じるものがあったんでしょうね。
事実、日本ツアーで見ていても、鈴木愛選手の強さは圧巻ですよね。
勢いではなく、淡々とプレーするスタイル、パターの鬼のような上手さは全盛期のリディア・コ選手を彷彿とさせます。
今大会で鈴木愛選手が獲得した賞金は15,128,960円。
キム・ハヌル選手を抜いてとうとう日本ツアー賞金ランキングのトップに躍り出ました。
今回つけた自信をさらなる武器にして賞金女王を獲得したら、米ツアー参戦が見えてきますね。
鈴木愛選手のあのメンタルの強さがあれば、米ツアーでも…と思っちゃいます。
おわりに
日米両ツアー共同開催の「TOTOジャパンクラシック2017」はフォン・シャンシャン選手の19アンダーでの優勝で幕を閉じました。
太平洋クラブでギャラリーも日本人が多い大会でも、日本ツアーの選手のトップ10が3人のみ(鈴木愛選手、比嘉真美子選手、渡邉彩香選手)となり、米LPGAツアー選手の層の厚さが際立ちましたね。
その中でも鈴木愛選手の奮闘は、観る人の魂に触れる素晴らしいものでした。
今後の鈴木愛選手のさらなる飛躍に勝手に期待したくなっちゃいます。それにしても、フォン・シャンシャン選手は強かったですね☆